読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

デヴィッド・リンチ

そういえば、現実界が描かれてる漫画で一番最初に思いつくのはMONSTERだなあ。

「名前のない世界」。浦沢直樹がその情景を絵にしてたけど、まさに、って感じだったなあ。

現実界に生きてたヨハンはやっぱり人間的な感情が働かない怪物(MONSTER)だったしね。

 

でも、象徴界レベルでも十分におもしろいな。トレパネーションによって他人の無意識(象徴界)が見えるようになった話(フィクションだけど)で「ホムンクルス」って漫画あるけど、これもおもしろい。

あるカウンセラーが勧めてたんだけど、彼には本当に世界がこの漫画に近い感じで見えることがあるらしい。この漫画程激しくはないらしいけど。

 

「生きのびるためのラカン」は精神科医斎藤環さん(さんがついてるのは、今一番はまってる、というか好きな著者だからです。佇まいから声から書いてる内容から何からすごくタイプです。あ、僕はヘテロですよ。念のため)が書いてるんだけど、彼が勧める映画と苫米地が勧める映画がものすごいかぶってるのが面白い。

 

デヴィッド・リンチ北野武。で、もう一人、苫米地は黒澤明を、斎藤さんは黒沢清を挙げている。

黒沢清は僕はもともと見てたし(cure、カリスマ、ドッペルゲンガークリーピー)大好きだし、宮台ともかぶります。

 

で、斉藤さんによると、デヴィッドリンチはラカンの言う現実界を、象徴界を介さずに、想像界のイメージとして描き出せる稀有な映画監督らしい。(普通は間に象徴界が入ってしまう)

早速「ロストハイウェイ」を見てみたけど、まーわけわかりませんね(笑)さすが象徴界をすっとばしてるだけあります。でも、だからこそ現実界が剥き出しになってる感じがあって、もー僕は映画の雰囲気が一発で気に入った。

 

しばらくはリンチと北野武にはまることになりそうです。

 

あ、あと「タリウム少女の毒殺日記」って映画があって、見たいんだけどどこにもない。これは、坂口的なレイヤーずらしによって、つまらない世界をおもしろく見ることができる、ということを描いているらしい。予告編だけでも見てみたけど、「観察するぞ、観察するぞ、観察するぞ、観察するぞ、観察するぞ・・・」って連呼してる時点で惹かれちゃいますね。上に見る神視点にずらしたり、下に虫の目目線にずらしたり。瞑想もメタ認知も(上への)レイヤーずらしですね。苫米地で言うところの抽象度の上げ下げ。多分「あらゆる偶然を必然と感じる才能」の記事で書いた全部の例と関わります。

 

とにかく僕は現実界とか象徴界(特に現実界に近いもの)の話が大好きだ。だから、そういうものを描いてる漫画、映画、本とか全部好きだ。でもあんまそっちに行き過ぎると現実感覚なくなっちゃうんで、やっぱり社会との関わりは必要ですね。あ、それに、僕は現実界に生で触れる自信はあまりない。でも、「良い感じ」の現実界や欲動もあって、そういう時はこの上ない安心感を味わう気がする。逆だとホント恐い。

 

面白いことに、ホント仏教とか各種著者、作家の世界観とかホント繋がってる感じがするんですよね。